2017年度、KHギャラリー芦屋では「コントラスト」をテーマに、コシノのクリエイションの中にあるさまざまな対比をご覧いただきます。ひとつの場所に留まらず表現手法を変化させるコシノは、一見まったく真逆の世界観を持ち合わせ、作品として仕上げてきました。
あるときは静かなる枯淡の世界を墨で描き上げ、またあるときは鮮烈な色彩で見るものの感情を動かす。「静と動」の間を揺れ動く絵画作品群は、さながら生のバイオリズムを体現するかのようです。
また本展では、KHギャラリー芦屋において初めて「ファッションとアート」の対比を試みます。インスタレーションに組み込まれた洋服たちは、アートとの出会いによって新たな命を吹き込まれます。
平面に閉じ込められた絵画の美、軽やかでエレガントな洋服の美、それらを包み込む、安藤忠雄氏設計の厳かな建築の美。際立った個性を持つこれらすべてが相互に関わり合い、競い合うことで立ち現れる美しいコントラストを、春から夏へと大きく躍動する自然の景色と共にお楽しみください。
KHギャラリーでは、このたび展覧会「きものことはじめ -コシノヒロコの着物展-」を、銀座と芦屋の2会場で開催します。
祖父が呉服店を営み、幼少から着物や伝統芸能に慣れ親しんできたコシノ。その結びつきは深く、何度も作品のインスピレーション源になっています。そして10年以上前から、折に触れて手描きの着物を制作し、大切に着てきました。描いたものを自ら身に纏うことは、アートとファッションの究極の融合と言えるでしょう。これらの着物は、松や竹、桜などの日本の伝統的なモチーフが軽やかな筆さばきで描かれていることで、絵画としても鑑賞できる存在感を放っています。本展ではその秘蔵の着物と書、絵画を組み合わせ、スタイリッシュな空間を創り上げます。
芦屋展では、ギャラリー空間の中でも特徴的な和室と、曲線を描く壁面の部屋に着物を展示。安藤忠雄氏設計の空間に降り注ぐ柔らかな光の中に佇みます。また油彩画を中心に最新の絵画作品が揃い、「日本文化の美」とのコントラストが立ち現れます。
着物は時代を超えるもの。手描き着物を通じて、新しい時代における日本文化とライフスタイルを、コシノは提案しています。「日本」を捉え直し、世界へ発信していく気運の高まる2017年。ぜひKHギャラリーで、日本の美に包まれた空間をご堪能ください。
【*2017年2月17日(金)- 3月27日(月)のプレ企画展開催時は予約不要でご覧いただけます。火・水・木曜日休館】
KH ギャラリー芦屋 兵庫県芦屋市奥池町17-5
JR芦屋駅6番、または南口のりば、阪急芦屋川駅6番のりば、阪神電鉄芦屋駅4番のりばより、阪急バス80系統または81系統にて「奥池」バス停下車(所要時間20~25分)。
バス停脇の階段を上がった先の右側の建物です(徒歩2分)。
※ 駐車場の設備はございません。
※ 阪急バス運休時は休館とさせていただきます。
TEL 0797-63-5678(開館中)
秋色深まりゆく季節に、温かく包み込むような絵画を。KHギャラリー芦屋、2016年度第二期展示のテーマは「大地のみる夢」です。
燦々と輝く金や赤、雲のようになめらかな白、そして石膏や厚紙による、地表のようなマチエール。それらは絵画の中に表れた、「母なる大地」を思わせる生命力のシンボルです。さまざまな素材を巧みに操るコシノの魔法は、観るものに夢を届けてきました。太陽のように輝き、はつらつと自分の道を生きてほしい。それは創造の意欲あふれる絵画に込められたエールです。
本展では暖色や中間色を用いた、表情豊かな作品たちが躍動します。アウンサンスーチー氏の生涯に感銘を受け、祈りの手が描かれた油彩画や、大地の色と起伏を思わせる大作が、無機質なギャラリー空間に彩りの風を吹き込みます。そしてこのたびKHギャラリー芦屋では初めて、洋服のスタイル画を展示。絵画とファッション、二つの領域を自在に行き来するコシノの旅路を想像していただくことができるでしょう。実りの秋を迎え、やがて冬が訪れる季節にふさわしい温かな空間を、移ろいゆく樹々の色彩とあわせてお楽しみください。
KHギャラリー芦屋 2016年度第二期展示「大地の見る夢」
・会期:2016年8月15日(月)- 12月23日(金・祝)
・予約制
予約方法:当ウェブサイトの「ASHIYA GALLERY」ページから、【入館予約申込フォーム】にて必要事項をご入力の上、お申し込みください。
コシノヒロコ《WORK #1478》油彩/パネルにキャンバス 2015年
コシノヒロコ《WORK #386》スタイル画 2007年
風薫る、新しい年度の幕開け。2016年度のKHギャラリー芦屋、第一期展示のテーマは「薫風」です。若葉の香りをただよわせ、さわやかな風が吹き抜けるこの季節にふさわしい、瑞々しい感覚の「墨」にまつわる作品を選びました。
コシノにとって墨は、絵を描き始めた頃から馴れ親しんだ素材です。本展で展示されている初期の墨の抽象画(墨象)を始めとした、墨の作品の瑞々しく躍動的な筆の運びは、その後の様々な素材を用いた絵画制作においても随所に活かされています。最新の油彩画では、独自の手法によって黒の濃淡を生み出し、油絵具とは思えない透明感を感じさせます。他にも、油彩による神秘的な青の空間、石川県金沢市で350年の伝統を誇る「大樋焼」の窯元をコシノが訪れて制作した陶芸作品や、書作品など、駆け抜ける風のように領域を超えるコシノの創作活動をご覧いただきます。
日本的な「墨の感覚」を新たな切り口で魅せるこの展示では、日本の美を世界に発信し続けるコシノの重要な作品が揃います。建築の美と光、きらめく緑とともに、どうぞゆったりとお楽しみください。
KHギャラリー芦屋 2016年度第一期展示「薫風」
・会期:2016年4月29日(祝・金)- 8月5日(金)
・予約制
予約方法:当ウェブサイトの「ASHIYA GALLERY」ページから、【入館予約申込フォーム】にて必要事項をご入力の上、お申し込みください。
コシノヒロコ《WORK #01597》2016年
コシノヒロコ《WORK #1487》2015年 陶芸作品
このたび、KHギャラリー芦屋では、一般公開にさきがけてコシノヒロコと
circle sideのコラボレーション展「光とのResonance」を開催します。
有機的で多彩な表情を見せる、コシノの油彩画。その中にあるテクスチャーや輪郭線などの情報をcircle sideが検出し、音や映像に変換することで、新たな「光」となって生まれ変わります。
両者の作品が共鳴することで生まれる、1+1以上の豊かな空間。
安藤忠雄氏設計の空間で響き合う「絵画の光」を、ぜひ体感してください。
【artist / circle side】
アート、サウンド、デザインなどのジャンルを超えた作品発表をするプロジェクトとしてアーティスト、デザイナー、プログラマーら4人によって結成された。
メンバーは安積亜希子、小笠原寛夫、北村博朗、濱田裕司。
http://www.circleside.org/
■ 展覧会名:HIROKO KOSHINO collaborate with circle side
「光とのResonance」
■ 会期:2016年3月25日(金)~ 4月24日(日)の週末金・土・日の三日間
【3月】25日(金)、 26日(土)、 27日(日)
【4月】 1日(金)、 2日(土)、3日(日)
8日(金)、9日(土)、10日(日)
15日(金)、16日(土)、17日(日)
22日(金)、23日(土)、24日(日)
■ 会場:KHギャラリー芦屋 〒659-0003 兵庫県芦屋市奥池町 17-5
■ 開館時間:11:00~17:00 ※最終日は16:00まで
入場無料 予約不要 金・土・日のみ開館
■ アクセス:JR芦屋駅6番、または南口のりば、阪急芦屋川駅6番のりば、
阪神電鉄芦屋駅4番のりばより、阪急バス80系統または81系統にて
「奥池」バス停下車(所要時間20~25分)。
バス停脇の階段を上がった先の右側の建物です(徒歩2分)。
■ 連絡先:KH ギャラリー芦屋 兵庫県芦屋市奥池町17-5
TEL 0797-63-5678(開館中)
※ 駐車場の設備はございません。
※ 阪急バス運休時は休館とさせていただきます。
このたび、KHギャラリー芦屋では2015年度の一般公開開始のプレオープン企画として、小篠弘子(コシノヒロコ)と若手作家4名とのコラボレーション展「WEEKEND」を開催します。
昨年秋に小篠は、絵画とインスタレーション作品を琵琶湖ビエンナーレにて発表いたしました。そこで出会った世代を超えた様々なアーティスト達との交流は小篠にとって大きな刺激となり、その後の作品表現に大きく影響しています。そして、他者と交わることで新たな発見のできる空間を、今度は小篠が自身のギャラリーに呼んだ4名の若手アーティストとつくり上げます。
以前より、次世代のアーティストの発表の場として、ギャラリーを解放する構想の実現も望んでいた小篠。今後の新たな展望に向け、一般公開前に少しだけ“実験”を試みます。
6週に渡る週末のみの公開ですが、これまでにないKHギャラリー芦屋の空間をお楽しみください。
■ 会場:
KHギャラリー芦屋
〒659-0003 兵庫県芦屋市奥池町 17-5
■ 開館時間:
11:00~16:00
■ アクセス:
JR芦屋駅6番、または南口のりば、阪急芦屋川駅6番のりば、阪神電鉄芦屋駅4番のりばより、阪急バス80系統または81系統にて「奥池」バス停下車(所要時間20~25分)。バス停脇の階段を上がった先の右側の建物です(バス停より徒歩2分)。
■ 連絡先:
会期中の金・土・日: KHギャラリー芦屋 0797-63-5678
会期外: KHギャラリー銀座 03-5159-6877
※ 入場無料、予約不要
※ 駐車場の設備はございません。
※ 阪急バス運休時は休館とさせていただきます。
KHギャラリー芦屋「WEEKEND」展DM