KHギャラリー銀座では、ファッション・絵画・ライフスタイルの分野まで幅広く活動し、多様な形で展開するコシノヒロコ(小篠弘子)の作品世界を季節ごとにご紹介するとともに、小篠と親交のある多彩なクリエーターとの展覧会も企画しています。
ファッションとイラストレーションという各々の分野で、日本を代表する表現者であるコシノヒロコと宇野亞喜良。ジャンルを超えた活躍が益々注目を集める両氏が、肖像画という主題で競演する展覧会です。コシノヒロコは、世界各地の民族衣装を身につけた人物画群を中心に、一方の宇野亞喜良は、世界的ミュージシャンの肖像画群から歌舞伎のポスター原画まで、約60点で構成します。2人のアーティストそれぞれの世界が向き合い、多面的に戯れる人間のポートレートたち。新たな切り口で魅せる空間を是非ご堪能ください。
無言劇のように私の中を通り抜ける宇野さんの作品と出会って、もう何年が経つのでしょうか。昔から互いの活躍を意識し、それぞれに舞台を築き上げた今、肖像画を介してその世界を静かに見つめ合おうと思うのです。とは言え、大御所の宇野さんとの2人展、気分は高揚しております。(コシノヒロコ)
ファッションデザイナーのコシノヒロコさんは、まるで画家のように絵がうまい。水墨画から油彩まで、抽象から具象まで、その表現領域は広いのである。その中の肖像画というジャンルで2人展が企画された。同じ空間にぼくの絵のコレクターである岩田照雄さんの好意で50号大の肖像画群をお借りできることになり、ヒロコさんのエネルギーにやっと対応できるような気がしている。(宇野亞喜良)