ファッション・絵画・ライフスタイルの分野まで、幅広く活動するコシノヒロコ。第一線で活躍するファッションデザイナーでありながら、アーティストとしても精力的に創作を続ける姿は、多くの人を惹きつけています。KHギャラリー銀座では、多様な形で展開する小篠弘子(コシノヒロコ)の作品世界を季節ごとにご紹介しています。
描きながら作品を組み立てるスタイルを持つ小篠。その作品は、縦や横の繋がり、下の層と上の層との繋がりを積み重ねていくことで立ち現れ、視覚的な複層性を強めていきます。また、六甲のアトリエで創作を続ける作家として、日本の四季の移り変わりは常に創作のインスピレーションであり、作品のテーマとなってきました。
本展覧会では、月と太陽、光と影、暖と寒など、自然界の様々な対比を主題に制作された、新作を含む約10点の絵画を展示します。2010年にパリ装飾芸術美術館(Mus-e des Arts D-coratifs)で発表された大作は日本初公開です。会場では、常に新しい美を追求してきた小篠の哲学に触れていただくことができるでしょう。
WORK #743, 2011, 88.5×108cm
WORK #742, 2011, 88.5×108cm
あべのハルカス24階の大阪芸術大学スカイキャンパスにおいて、5月9日(土)から20日(水)までART & DESIGN FORUM + EXHIBITIONが開催されました。
期間中5月17日(日)、「少し未来のはなし」と題された連続セミナーの特別ゲストとしてコシノヒロコが参加。「表現に境界はない」というタイトルで、自身の生い立ちや画家を目指していたことなどをお話しさせていただきました。
また、ファッションデザイナーであると同時にアーティストとしての活動も注目をされているコシノ。会場では、ギリシャへ旅した際にストリートグラフティに感銘を受けて描いた絵画も披露し、「私の描く作品は、ファッションと同じで人を楽しませるのが目的」と語りました。
KHギャラリー銀座は、2015年9月に開設3年を迎えます。節目となる本年の第10回展では、皇后美智子さまの帽子デザイナーであり、名立たるコレクションブランドのための作品も手がけた帽子デザイナー・平田暁夫氏の作品と、ファッションデザイナー・コシノヒロコの作品を展示いたします。
長年に渡り帽子のオートクチュール “オートモード” の第一線で活躍していらした平田暁夫氏が亡くなられて一年。氏は既成概念にとらわれず、日本の伝統を重んじつつも独創的なデザインを生み出してきました。一方のコシノヒロコも、洋服という枠のなかで同じく日本の美意識や伝統文化を表現し、日本ファッション界の黎明期を大いに盛り上げてきました。
平田氏とのコラボレーションによるコレクションは、エレガントでモード、かつユニークな二人の作風が見事なまでに調和し、多くの人々を感嘆させるものでした。一点一点、細部にまで魂が込められ情熱に裏打ちされた作品は、流行という概念を超え、現代においても独特の存在感を放っています。
自らを育んだ文化芸術を愛し、常に新しい美の創造を目指して挑戦してきた二人のデザイン哲学の輝きを、どうぞご高覧ください。
琳派400年を記念し京都・八坂神社常盤新殿にて「8人のデザイナー明日の琳派を創る – 扇子・団扇展」が開催されました(京都扇子団扇商工共同組合主催)。
コシノヒロコは、自身の墨絵を用いてデザインした扇子と団扇を出展しました。
銀座・並木通りのKHギャラリー銀座では、アーティスト・小篠弘子(コシノヒロコ)の作品を季節ごとに切り口を変えてご紹介しています。
本展に向けて、小篠はこれまでもコラージュ技法などで用いてきた「布」そのものにあらためて着目し、皺(しわ)や襞(ひだ)の形状を用いて、レリーフ状の作品を中心としたシリーズの制作を進めました。ファッションデザイナーとしての美しいフォルムへ抱く情熱が、「描く」という領域を飛び越え、三次元の「作る」世界へと物語を展開させてゆくかのようです。小篠の手により生命を宿した布の結晶は、様々な動植物の姿を介し、やがて無邪気な妖精達の戯れとなって空間に舞い降ります。
本シリーズの先駆けとなった大作とインスタレーション作品も、11月まで開催されていた「BIWAKOビエンナーレ2014」での展示を終え、今回KHギャラリー銀座に巡回し展示されます。
この冬、妖精達のささやきにしばし耳を傾け、これまでにない小篠弘子の幻想世界をどうぞご高覧ください。
WORK #1286「白のファンタジー」, 2014, 220×380cm
このたび、KH ギャラリー銀座では、小篠弘子(コシノヒロコ)の幻想的な絵画世界に、シンガポールで活躍する武田段(Dan Takeda)のフラワーマジックが舞い降り、協奏曲の第二楽章を奏でます。
小篠は本年、3 月~5 月の淡路花博2015 において花にちなんだアート作品の展示、また銀座のギャラリーでは多彩なアーティストとのコラボレーション展示も予定しています。その序章となるような、4 日間のみの特別展示を是非ご高覧ください。
武田段(Dan Takeda)
1981 年、横浜生まれ。日本での研鑽を経て2008 年シンガポールにDAN TAKEDA FLOWER & DESIGN PTE.LTD を設立。ルイヴィトンのシンガポール旗艦店での顧客向けパーティやクリスチャンディオール、シャネルなど多くのハイエンドブランドの店舗ディスプレイが評判を呼び、2013 年には月刊AERA「アジアで勝つ日本人100 人」に選出され冒頭記事を飾る。2014 年英国の出版社Thames & Hudson のOliver Dupon 編「Floral Contemporary」で世界を代表するフラワーアーティスト 32 人のうちの1 人として作品が掲載される。ラッフルズプレイスでのフラワーインスタレーションや国立シンガポール美術館でのデモンストレーション等、アーティストとしての活動も精力的に展開している。
公式サイト(英文)http://www.dantakeda.com
展示イメージ(実際の展示とは異なります)
フラワーアーティスト 武田 段
滋賀県近江八幡市旧市街で開催された国際芸術祭 BIWAKO ビエンナーレにて、「白の世界」をテーマとしたインスタレーションと絵画作品を展示しました。
大丸京都店6階美術画廊にて、小篠弘子の個展を開催しました。過去の作品から近年の作品まで、小篠の絵画の世界を展示しました。
銀座・並木通りのKHギャラリー銀座では、アーティスト・小篠弘子の作品を季節ごとに切り口を変えてご紹介しています。
本展の作品制作に挑む直前の4月、旅先のギリシャで目にした光景に小篠は大いに感銘を受けます。それは、荒廃した壁を彩るストリートアート(グラフティ)- 時間とともに朽ちゆく物憂げな外壁を鮮やかに塗り替えたアートでした。
本展では、旅先での記憶をもとに、「落書き」という創作行為の原点ともいえる手法、写真コラージュ、同じ文様を繰り返し描くデザイン的要素など、小篠が現在持ちうる技法を存分に発揮しパネル上に再現したオリジナル・グラフィティが並びます。制作総数100点の中から選りすぐった小作品群からは、小篠がギリシャで覗いたカメラのファインダーのひとコマひとコマに思いを馳せていただけるでしょう。時を重ねてきたものに共存する古めかしさと新しさ、時間を経て醸し出される味わいや深み、対する強くビビッドな色彩・・・記憶と自由な発想が織りなす色鮮やかなグラフィティ世界を、どうぞご高覧ください。
なお、同時期に滋賀県近江八幡市旧市街で開催されるBIWAKOビエンナーレでは、「白の世界」をテーマとしたインスタレーションと絵画作品を展示します。視覚的な色鮮やかさとは異なる、小篠のもう一つの作品世界をどうぞお楽しみください。
WORK #1206, 2014, 125×90cm
銀座・並木通りのKHギャラリー銀座では、アーティスト・小篠弘子の作品を季節ごとに切り口を変えてご紹介しています。第7回目となる本展では、小篠が長年にわたり取り組んできた「樹のシリーズ」を展示します。2011年にパリのグランパレで開催されたサロン・コンパレゾンに出品された「聖なるディコトマ」をはじめ、今年1月の自らの喜寿の会にて披露した最新作の屏風まで、計約15点を展示します。「樹は気に通じる」と語る小篠は、自らの制作の拠点である芦屋の自宅兼アトリエに大型の常緑樹センペルセコイヤを植え、とこしえの繁栄を願ってアトリエの名前を「センペル」と名付けました。小篠弘子の「樹のシリーズ」。それは生き生きとした輝きに満ちた制作の軌跡であり、喜びと気を表現した作品群です。今回の新シリーズをどうぞご高覧下さい。
「聖なるディコトマ」2011年