ジュエリーデザイナーの森暁雄と、ファッションデザイナーのコシノヒロコ。
このたび、KHギャラリー銀座ではそれぞれの信念に基づいて生まれた「美」が新たな切り口でコラボレーションを果たす展覧会「The Beauty~ひらめき・きらめき・かがやき~」を開催します。
森暁雄は48年来、一貫して小さな世界の「美」を表現し続けてきました。
若い頃にパリ万博で見た、洋のモチーフに日本の伝統工芸技術が施されたアクセサリーに感銘を受けて以来、森は東洋と西洋の美が融合した独自の作品を作り続けています。
デザインとは、日々の生活の中で出会うひらめきを捉えるもの、と語る森暁雄。斬新でありながら、その人の個性を引き立てる余白のあるアクセサリーは、世の多くの女性を魅了してきました。一方、コシノヒロコは50年以上に渡り、ファッションデザイナーとして活躍し続けています。コシノもまた、日本の文化や自然のきらめきから着想を得ながら、幅広い「美」を追求しています。本展では厳選されたコシノの洋服に、森のアクセサリーが散りばめられた、かがやくような作品空間をご覧いただきます。
コシノにとって、洋服はすべての創造の中核をなすもの。その洋服をキャンバスに見立て、優美なフォルムの表面を森のアクセサリーが彩っていくという大胆なアプローチは、コシノにとって新しい境地を切り開くものであり、観るものを惹きつけてくれることでしょう。
ひらめきによって生まれる作品の、瑞々しいきらめき。二つの個性が重なり合うとき、今までにない「美」のかがやきが生まれます。
主催のDAS(一般社団法人総合デザイン協会)とJAGDA(公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会)から84名が参加する「ボジョレー・ヌーボー2015 ラベルデザイン展」にコシノヒロコも参加、大阪のワインバーa&w (SUPER DINING ART & WINE)にて作品が展示され、解禁日にはパーティも開催されました。
展示作品の数々
コシノヒロコのデザインラベル
KHギャラリー銀座では、このたび、日々進化を続けるコシノヒロコの最新抽象絵画展を開催いたします。
コシノはすべての創作において、色と質感を重要視しています。とりわけ抽象絵画は、決まった型や具体的なモチーフがない分、洗練された色とそれに調和する質感がよりダイレクトに表されています。アクリル絵具や墨を中心に抽象絵画を制作してきましたが、2015年の春からは本格的に油絵具を使い始めました。コシノは自身の感覚と発見をもとに、実に軽やかに絵具と戯れます。特に色の深みがゆっくりと変化していく油絵具は、まるでそれ自体がいのちを持っているかのように、予想もつかない表情を見せてくれます。コシノは絵具の変化を楽しむように、描いては眺め、また明くる日に新たなアイデアを絵に吹き込みます。
思いもよらない現象から生まれるのは、まるで大きな自然の一部分のような魅力的なテクスチャー。コシノは自身の抽象絵画に、水のゆらめきや樹々のざわめき、星のまたたきを感じ取っています。自然を愛し、自然の中に身を置いて絵画を制作するコシノにとって、抽象絵画はその美しさを最も的確に表すことの出来る手法でもあります。
自ら描く絵画の中に、思いがけない美しさを発見すること。それは見知らぬ世界への旅のようなものなのかもしれません。
新作抽象絵画で魅せるコシノヒロコのいまを、ぜひご高覧ください。
《WORK #1507》90cm×90cm 2015
《WORK #1509》32.4cm×40cm 2015
パリの姉妹都市・京都で日仏の現代アートを無料で楽しめる「ニュイ・ブランシュ KYOTO 2015」が市内各所で開催され、会場の一つであるアンスティチュ・フランセ関西では、コシノヒロコとアーティストグループ・circle side がコラボレーション作品を発表しました。
コシノヒロコ展示
circle side 展示
KHギャラリー銀座は、2012年のオープン以来、ファッションデザイナー・コシノヒロコの絵画や立体作品、ライフスタイルにまで拡がる多様な創作活動をご紹介すると共に、様々な分野のアーティストとのコラボレーション展を開催しています。
本展では、石川県金沢市で350年の歴史と伝統をもつ大樋焼の次代を担う大樋年雄を迎え、コシノヒロコとの二人展を開催します。大樋年雄は、本展のために制作した新作を発表、コシノは初披露となる油彩画、そして本年8月に大樋焼本家十代長左衛門窯を訪ね制作をした陶器を発表します。
大樋年雄の陶器にみられるのは、窯変した釉薬の絶妙な色彩の重なりと気品ある艶。また、伝統的な手捻りの技法によって生み出された独創的なフォルムの作品からは「剛と柔」「動と静」という両義性が感じられます。一方、コシノの油彩による抽象画は、絵具と溶油が幾重にも塗り重ねられることによりできる、奥行きのある画面が印象的であり、これまでのアクリル画とは違う重厚な存在感を放ちます。そして、コシノが制作した陶器には粘土を「切る」ことで立体的なフォルムを創り出すファッションデザイナーならではともいえる手法が見られます。
大樋年雄とコシノヒロコの「美」への飽くなき探究心は、伝統と現代が融合した新しい美のかたちを築き、本展で二人がつくり上げる空間はそれぞれの表現を超えた大いなる宇宙として展開します。
大樋年雄《大樋黒釉窯変茶碗》12.6cmW×8.4cmH
コシノヒロコ《WORK #1470》(油彩)120cm×120cm
大丸心斎橋店8階 特選ギャラリーにて、コシノヒロコの個展を開催しました。過去の作品から近年の作品まで、コシノの絵画の世界を展示しました。
KHギャラリー銀座では、ファッション・絵画・ライフスタイルの分野まで幅広く活動し、多様な形で展開するコシノヒロコの作品世界を季節ごとにご紹介しています。
コシノは幼い頃より着物、文楽、歌舞伎、三味線など、日本の伝統文化に親しんできました。その経験はコシノのクリエーションに多大な影響を与え、西洋文化と融合した独特の世界観をファッションやアートとして生み出しています。
今展覧会では、京扇子・京団扇の伝統美の世界を3つの構成でご紹介します。
まず、コシノの絵画作品を図案にした京扇子、京丸団扇、京団扇48種を展示販売いたします。矩形を離れて切り取られた画面で、新たな生命を宿したかのように墨や筆の動きが生き生きと舞い、大自然を感じさせる涼やかさを放つ作品群です。次に、琳派400年に沸く京都で今年3月に開催された展覧会「RIMPA 8人のデザイナー明日の琳派を創る 扇子・団扇展」(八坂神社常盤新殿/京都)からの巡回展です。そして最後に、今回の作品制作にご協力を賜りました扇子司株式会社伊藤常、小丸屋住井、京うちわ阿以波の3社の代表的な作品も展示します。
夏の風から秋の風への移ろいを感じながら、涼やかな和の世界をどうぞご堪能ください。
KHギャラリー銀座では、ファッション・絵画・ライフスタイルの分野まで幅広く活動し、多様な形で展開するコシノヒロコ(小篠弘子)の作品世界を季節ごとにご紹介するとともに、小篠と親交のある多彩なクリエーターとの展覧会も企画しています。
ファッションとイラストレーションという各々の分野で、日本を代表する表現者であるコシノヒロコと宇野亞喜良。ジャンルを超えた活躍が益々注目を集める両氏が、肖像画という主題で競演する展覧会です。コシノヒロコは、世界各地の民族衣装を身につけた人物画群を中心に、一方の宇野亞喜良は、世界的ミュージシャンの肖像画群から歌舞伎のポスター原画まで、約60点で構成します。2人のアーティストそれぞれの世界が向き合い、多面的に戯れる人間のポートレートたち。新たな切り口で魅せる空間を是非ご堪能ください。
無言劇のように私の中を通り抜ける宇野さんの作品と出会って、もう何年が経つのでしょうか。昔から互いの活躍を意識し、それぞれに舞台を築き上げた今、肖像画を介してその世界を静かに見つめ合おうと思うのです。とは言え、大御所の宇野さんとの2人展、気分は高揚しております。(コシノヒロコ)
ファッションデザイナーのコシノヒロコさんは、まるで画家のように絵がうまい。水墨画から油彩まで、抽象から具象まで、その表現領域は広いのである。その中の肖像画というジャンルで2人展が企画された。同じ空間にぼくの絵のコレクターである岩田照雄さんの好意で50号大の肖像画群をお借りできることになり、ヒロコさんのエネルギーにやっと対応できるような気がしている。(宇野亞喜良)
「人と自然の共生のステージ」を開催テーマに開催された「淡路花博2015花みどりフェア」にて、ファッションとアートが融合した展覧会を開催しました。
「人と自然の共生のステージ」を開催テーマ開催された「淡路花博2015花みどりフェア」にて、華道家の片桐功敦さんとコシノヒロコの作品「みどりとアートのコラボレーションオブジェ」を展示しました。