2022年4月11日(月)〜24日(日)
11:00〜16:00
休館日:4月13日(水)、20日(水)
予約制公開:【入館予約申込フォーム】にて必要事項をご入力の上、お申し込みください。
*ご予約の受付は4月21日に終了いたしました。
*当面の間毎週日曜日も事前予約制とさせていただきます。
KHギャラリー芦屋ではこのたび、展覧会「井上勝江×コシノヒロコ 花と女たち」を開催します。
井上は、師の棟方志功から「井上は花になれ、花は井上だ」という言葉を授かり、以降一貫して花をモチーフに木版画を制作しています。四季折々の花を構成した画面からは、しなやかな生命力と、かたちの反復が生む無限の広がりを感じさせます。また井上は深い黒を表現するために、固形墨を砕いて水に3、4ヶ月浸して膠を落とし乳鉢で擦った「ドブ墨」を使います。手間を惜しまず時間をかけて作り上げられた花の作品は、白と黒の厳しい対比の中にも優美さと豊かな装飾性を感じさせ、見る人の心を包み込みます。
対するコシノは、昨年来集中して人物画に取り組んでいました。ファッションの分野では長年洗練されたスタイル画を描いてきましたが、絵画作品では意味ありげにさまざまな表情を浮かべ、ポーズをとる女性たちを描いています。これらの人物は自分の深層に潜むものを表しているのかもしれないと、コシノは語ります。本展では新作を中心に、新たな人物表現を模索した作品群を披露します。
春はすべてのいのちが輝く季節。花と女、それぞれのモチーフを通して描き出される生命の躍動を、どうぞご高覧ください。
井上勝江《春告げ花》(部分)木版画
コシノヒロコ 《WORK #2320》パネルにアクリル